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【プログラム / Program】
1. Eduard Silas: ‘Fernande (Malvina)’ romance for the piano (before 1870)
エドゥアール・シラス: 「フェルナンド(マルヴィーナ)」 (1870以前)
2. Frédéric Chopin: Nocturne in E♭, Op. 55-2 (1843)
フレデリック・ショパン: ノクターン 変ホ長調 Op. 55-2 (1843)
3. Franz Liszt: ‘Sonnet 104 by Petrarch’ (1858)
フランツ・リスト: 「ペトラルカのソネット 104」 (1858)
4. Alexander Scriabin: Etude in C# Minor, Op. 2-1 (1887)
アレクサンドル・スクリャービン: エチュード 嬰ハ短調 Op. 2-1 (1887)
5. Scott Joplin: 'The Ragtime Dance' (1906)
スコット・ジョプリン: 「ラグタイム・ダンス」 (1906)
6. Jean Sibelius: 'Forest Lake' Op. 114-3 (1929)
ジャン・シベリウス: 「森の沼」 Op. 114-3 (1929)
7. Kunihiko Goto: 'Bach at Greenwich Quilts Matthew' (2020, premiere)
後藤國彦: 「バッハ、在グリニッチ、マタイを綴じる」 (2020, 初演)
主催: Music in Motion
【ご挨拶 / Message】
みなさま、こんにちは。初めて配信コンサートを催させていただきます。60分という時間の中で、多様に新鮮な音像をお届けしたいと思っております。よろしければお聴きください。
後藤國彦
Hi. This will be my first recital online, virtually shorter than an hour, where I hope to offer sound-scapes as various as can be, each with its own worth. Hope you enjoy them.
Kunihiko Goto
【演奏者プロフィール / Artist Profile】
後藤國彦(ピアノ・作曲)
1964年東京生まれ。米マサチューセッツ州大にてピアノを、英国立シェフィールド大学にて作曲を学ぶ。また、上智大学国際関係法学科にて、国際政治学と政治思想を学ぶ。作品に 'The Hunters in the Snow'(雪中の狩人)for trumpet with slide, electric-guitar & piano (2002)、「『吾輩は猫である』である」for vocal & piano (2007)、「心字池 (At Pond, Astray)」for solo flute (2009)、モノオペラ「三四郎」(2012) などがある。鍵盤音楽の歴史を多様に解釈・演奏する「鍵盤音楽史」プロジェクト、また川村龍俊と共に「目から耳へ - ピアノの朗読 + 詩の演奏」という会を、継続的に行ってきた。
Kunihiko Goto (piano, composition)
Born in Tokyo, Japan, in 1964, Goto studied piano at the University of Massachusetts, Amherst, and composition at the University of Sheffield, England. His compositions include ‘The Hunters in the Snow’ for trumpet with slide, electric-guitar & piano (2002), ‘ ’’I Am A Cat’’ Am I ’ for vocal & piano (2007), ‘At Pond, Astray’ for solo flute (2009), and mono-opera ‘Sanshiro’ (after Natsume Soseki’s novel by the same title) (2012). As pianist, he has given a series concerts ‘History of Keyboard Music’, in which various aspects of keyboard music have been interpreted and introduced, and another series with reciter Tatsutoshi Kawamura, ‘From the Eye to the Ear – Poetry recited, Music read’.
*ご来場 1,800円 (12席限定) につきましては mkgoto@wing.ocn.ne.jp (ごとう)までご連絡ください。
【プログラムノート / About the Pieces Performed】
1. Eduard Silas: ‘Fernande (Malvina)’ romance for the piano (before 1870)
エドゥアール・シラス: 「フェルナンド(マルヴィーナ)」 (1870以前)
作曲者は1827年オランダ生まれ、フランス、イギリスで活躍した。現在でもオルガン作品は演奏されるが、ピアノ曲は殆ど埋もれている。金澤攝(かなざわをさむ)氏の業績により、日本では「再発見」が早かった。
Born in Netherland in 1827, Silas grew up to be a noted musician especially in France and England. His organ works continue being performed today, but not the piano pieces. They have been well ‘re-discovered’ in Japan, however, owing to a rigorous search and performances by the pianist Osamu Kanazawa (Nakamura).
2. Frédéric Chopin: Nocturne in E♭, Op. 55-2 (1843)
フレデリック・ショパン: ノクターン 変ホ長調 Op. 55-2 (1843)
1849年に亡くなった作曲家にとっては、晩年に近い頃の作品と言えるが、作曲当時33歳と考えれば、円熟と同時に若い輝きが瑞々しく響くのも当然だろう。装飾音の美しさに加えて対位法による深みと形式の緩みの無さに、若さと経験値の融合が感じられる。
As Chopin passed away in 1849, this was among his very late works, but to think that he was still 33 at the time of composition, it sounds naturally youthful as well as well seasoned. The beauty of his trademark grace notes are met with more counterpoints and a firmer yet less apparent musical structure, contributing to a blissful blend of adolescence and maturity.
3. Franz Liszt: ‘Sonnet 104 by Petrarch’ (1858)
フランツ・リスト: 「ペトラルカのソネット 104」 (1858)
リストは当初、本作を歌曲として構想、結果として1846年にピアノ曲、翌47年に歌曲として出版したが、さらに10年以上を経て改めて出版したのがこの曲である。華やかな経歴で知られる人だが、作曲行為に於いては地道な改作を続け、求心的で勤勉な相貌が顕れる。
Liszt initially worked on the sonnet to make a song out of it, resulting in a piano piece in 1846, shortly followed by a song for tenor the next year. Not stopping there, he came back to it and eventually published this final version after a decade. Famous for his most dazzling life, he proved a truth seeker in composition, strict with his own self when it really mattered.
4. Alexander Scriabin: Etude in C# Minor, Op. 2-1 (1887)
アレクサンドル・スクリャービン: エチュード 嬰ハ短調 Op. 2-1 (1887)
暗い北国の霧に巻き込まれるような、耳に憑いて離れない音世界だが、若干14歳時の作品である。作曲者の後年の歩みを考えれば、もとより(ショパンの影響の色濃い)初期作だ。しかし、音が醸し出す異様な力は、明示的に神秘性を目指した後の作品にも十分に匹敵する。
The sonority surrounds you like a deep cold fog of the northmost country, and thus held in such magical extremity, you get stunned to find this written when the composer was yet fourteen. Scriabin will then travel a lot, all the way to a far more distinct mysticism, so this one is after all an early work much influenced by Chopin, but the strength of phantasy realized with musical notes is no less intriguing than in his later gigantic outputs.
5. Scott Joplin: 'The Ragtime Dance' (1906)
スコット・ジョプリン: 「ラグタイム・ダンス」 (1906)
父親は農園の奴隷であったが、作曲者が生まれた時(1868、または67年)には解放されていた。それでも、彼がカレッジで正規の音楽教育を受けたことは、当時の米国南部の黒人としては稀な経歴であり、その後の楽譜の出版、「メープル・リーフ・ラグ」(1899) の爆発的ヒットにつながった。とはいえ、それらを可能にしたのは本人の天賦の才と努力、さらに、(本作でも感得される)苦難の中での他者への包容力であろう。
Joplin’s father, once a slave at a plantation, had been liberated when Joplin was born in 1868 (or 67). But it was still a rare case in the American South of the day that he had a formal education in music at a college, then had his works published, leading to an immense success of “Maple Leaf Rag” (1899). All this couldn’t have been accomplished, however, without his own talent and effort, as well as the embracing of other people, which we cannot but sense in this unsullied sequence of phrases.
6. Jean Sibelius: 'Forest Lake' Op. 114-3 (1929)
ジャン・シベリウス: 「森の沼」 Op. 114-3 (1929)
1957年まで91年の長寿を保ったシベリウスだが、1930年代以降の作品は残っておらず、逝去の30年近く前に書かれた、本作を含む作品114の5曲が最後と言える。他の4作も、総じて削り込んだ音数(その意味では12音技法の精神にも近い)の中で、それぞれ独特の心象風景が描かれ、枯淡と温もりが同居して、以後の沈黙にも納得のゆく気持ちになる。
A celebrated long life of 91 years until 1957, Sibelius didn’t leave any composition after 1930, so the five pieces of Op. 114, written nearly 30 years before, turned out his last. Each of these opens up a unique scene of psychology with limited notes (nearer the Second Viennese School, interestingly), where austerity is not without warmth, silence after seeming natural.
7. Kunihiko Goto: 'Bach at Greenwich Quilts Matthew' (2020, premiere)
後藤國彦: 「バッハ、在グリニッチ、マタイを綴じる」 (2020, 初演)
両国門天ホールの好企画「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」を数年に渡って受講・聴講、昨1月に前作を作曲した。本作はそれと同じ素材(バッハ「マタイ受難曲」のコラール)、同じプレパレーション(ピアノの弦のいくつかに、物を乗せたり挟んだりしている)、同じミュート(鍵盤上のいくつかのキーを押されたままにしている)を用いて、曲の構成のみを大きく変えて、昨9月に作った。
For the past few years, Ryogoku Monten Hall has been giving a fascinating series of workshops and concerts on extended techniques of piano, and I have attended many of them, as a listener and sometimes a student. I composed “Bach at Greenwich Sings Matthew” in January last year, and this one, composed last September, treats the same materials, Bach’s famous chorales from St. Matthew’s Passion. The preparations and mutes are also exactly the same as in the former work, but only the structure is very different.
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